【こんなの許していいの?】

皆さんは「ユニバーサルデザインタクシー(UDタクシー)」をご存知でしょうか?

UDタクシーは、車椅子から降りることのできない障害者であっても、車椅子に乗ったまま乗車することのできるタクシーのことです。

私も電動車椅子に乗る身として、大雨の時など利用させていただくのですが、そのUDのタクシー料金について納得のいかないことがあるので、共有したいと思います。

2021年に開催された東京オリンピック。
それに伴い、国は「公共交通のバリアフリー化」および「障害者や高齢者の社会参画の推進」を目的としてUDタクシーの普及を勧めました。

タクシー会社は、UD タクシー1台 購入につき、国、県、市より90万円の補助金を得ています。

その後も、「今後も高齢化が進むと考えられるため、病院や福祉施設周辺の道路、駅施設などの公益施設におけるユニバーサル化、交通安全対策の推進と併せて、公共交通車両のユニバーサルデザイン化を進めることが重要。このことから、施設のユニバーサルデザイン化と併せ、タクシー事業者と連携したUDタクシー車両の導入を促進。」として、タクシー会社は、UD タクシー1台購入につき、国から60万円の補助金を得ています。

本題はここからなのですが、車椅子から降りることのできない障害者は、タクシーを頼む際、もちろんUDタクシーを指定して頼むのですが、UDタクシーを指定すると「指定料金1000円」が無条件で料金に加算されるのです。

私は、これがどうしても納得できません。

そもそも、「障害者や高齢者の社会参画の推進」を名目に、補助金という国民の税金を使って購入したUDタクシーにも関わらず、100%UDタクシーにしか乗れない障害者や高齢者がタクシーを利用しようとすると、その障害者や高齢者からさらに「指定料金」を徴収するというのはいかがなものなのでしょうか?

さらに、藤沢市では(おそらく他の自治体にもあると思います)、「在宅で重度障がいがある方の外出支援」を目的として、福祉タクシー利用券を交付しているのですが、対象者がその福祉タクシー利用券を使用するたびに、公費が自動的にタクシー会社に横流しされる仕組みとなっています。

これを許しているのは、タクシー料金を許可している関東運輸局。

問い合わせると「指定料金の許可の流れとしては適切に行われたものですが、ご指摘された点については今後の課題」という返答。

納得いかん!

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