【悲しい現状】

皆さんは漬物食べてますか?
実は、日本の伝統の味を古くから受け継いできた分野の倒産や廃業が、過去最多ペースになっているのをご存知でしょうか。

米農家にはじまり、豆腐店、米菓メーカーと続き、
そして漬物店もその仲間入りとなってしまいました。

後継者不足、原料費の高騰、需要の低下、更に法改正という「四重苦」。
とは言っても、最大の要因は需要の低下でしょう。
漬物の消費量は20年で3割超減。米は2割弱減。

十数年前に、老舗漬物店が教える漬物教室に行ったことがあるのですが、その際に
「たくさんの人に漬け方を教えると漬物店としての売り上げが減るのでは?」と尋ねると、漬物店の主人は「漬物はいつの間にか買うものになってしまいましたが、昔は、糠床は嫁入り道具の一つとも言われ、各家庭にお母さんの味がありました。
家庭でも自家製の糠漬を作り、作れない漬物は漬物店で買って食べるくらいでないと、漬物自体が無くなってしまうと思います。
特別なものになって、日常的に食べられなくなるのが一番良くないのです。」
と漬物教室始めた切っ掛けを話してくださいました。

この話を伺うまでは、漬物が無くなる日本を想像したことはありませんでしたが、主人の思いとは裏腹に、危惧していたことが十数年を経て、とうとう表面化してしまうとは。

私も以前、日本の食文化の一端に関わらせていただいていた者として、これからの家庭料理の中の和食というものが、どの様に変化し残るのか関心を持って注視していきたいですし、やっぱり「米と米に合う副菜」は残したいと思います。

日本の伝統食が存続の危機 法改正も追い打ちに | Forbes JAPAN 公式サイトhttps://forbesjapan.com/articles/detail/74181

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