7月20日は、参議院議員選挙投票日。
今回の選挙は「移民政策」が大きな争点の1つとなっています。
そこで「移民政策」について考えたいと思います。
そもそも「移民」とは、自分の生まれ育った国や地域を離れ、別の国や地域に移り住む人々を指します。
そして、受け入れる国が許可をしなければ移民は成り立たちません。
では、どのような理由で国は移民を受け入れるのでしょうか。
理由は大きく2種類あるように思います。
1. 人道的理由
2. 国の都合による理由
1.は、迫害や危険から逃れるために他国へ移住する難民の保護や、その家族を呼び寄せ生活を安定させるための人道的配慮よるもの。
2.は、人口維持、労働者不足の補填、外国人の技術や知識を取り込み文化や経済の成長促進などです。
今争点となっている移民は、前岸田政権より急に進め始めた正に後者の移民です。
では、なぜ日本は移民の受け入れを進めたのでしょうか?
それは、日本の人口の激減があります。
日本の総人口は、2008年の1億2,808万人をピークに減少し、2025年6月時点で約1億2,336万人(総務省統計局)。
女性1人が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は、2024年は1.15と過去最低を記録。
国立社会保障・人口問題研究所によると、このまま人口減少が進めば、2065年には人口が約8,800万人に減少、高齢者比率は38%超に達すると予測されています。
この急激な人口減少による経済活動の停滞や下落をより少なくするため、海外からの移民を大量に受け入れ、労働者不足の解消を行おうとしているのです。
しかし、これには大きな問題がいくつも孕んでいます。
私が思いつく問題だけでもいくつか紹介すると下記のようなものがあります。
1. 今後日本の総人口は更に減少することが確定しており、有効な人口増加へ向けての有効な対応策がない中で、日本経済のためにいつまで移民を入れ続けるのか。
2. 日本人がやりたがらない職種に、海外からの安い労働者を受け入れようとする半奴隷主義的な制度内容。
3. 日本人の労働賃金が過去30年間全く上がっていない状況に対し、労働者の賃上げが課題となっているが、安い外国人労働者の受け入れを進めれば、日本人労働者の賃金は今後も上がらないどころか、さらに安くなる可能性もある。
4. 日本企業は利益を上げるため、安い外国人労働者を採用することが前提となり、外国人労働者がいなければ、企業が成り立たない社会に陥ってしまう。
5. 宗教観が異なり、物事に対する善悪が違う人々を大量に受け入れながら、日本の文化や秩序、価値観などを移民に強要するのは不可能であり、日本人が育んできた文化や秩序、価値観などを、移民と共存するために大きく変化させなければならず、避けて通ることはできない。もし、移民が、彼らの文化や秩序、価値観などを変えない強硬な姿勢をとった場合、それでも受け入れた移民と共存することができるのか。
などなど。
企業は国民のためにあるものであり、企業のために国民があるのではありません。
その企業を維持するために、大量に移民を受け入れることが本当に正しいのでしょうか。
移民に、日本の文化を敬い、日本人と同じように感じ暮らせといっても、それ自体に無理があります。
私たちが簡単に性格や考え方を変えられないように、彼らの人格を変える事はできません。
であるならば、私たちの先祖が長い間守り受け継いできた文化や伝統、そして精神を、私たちが移民を受け入れることで大きく変えてしまうことは不回避なのではないでしょうか。
自国の都合で受け入れた移民は簡単には返すことはできません。それは彼らは奴隷ではなく、彼らにも、幸せになる権利があるからです。
だからこそ、移民は慎重にならなければならないのです。
本当に移民は必要ですか?