いよいよ、来月20日に参議院選挙が行われます。皆さんは選挙に行かれますか?
10年ほど前、ある政治家が選挙についてこんなことを言っていました。
「国民が選挙について無関心なのは、国に不満がなく平和の証。」だと。
私はこの言葉を聞いて、正直ぞっとしました。
なぜならば、民主主義自体が多くの危うさを持つ制度であり、国民一人一人が政治に関心を持ち、一人一人が自身の意思を歪めず投票しなければ、正しく機能しない制度だからです。
民主主義の「危うさ」は次のようなものがあります。
・投票率の低下や政治への無関心が、権力の監視を弱め、腐敗や権力濫用を招く。
・民主主義への盲信が欠点を見えづらくする。
・多数決が基本であり、多数派の感情や偏見に基づく決定が、少数派の権利や長期的な利益を損なうことがある。
・民主主義は市民の情報に基づく判断に依存するが、フェイクニュースやプロパガンダによる情報操作の影響を受けやすく、誤った選択がなされる。
・ 市民の経済や社会に対する関心や知識により、政治参加の機会の不均衡が生じる。
・富裕層や組織が過大な影響力を持ち、政策が一部の利益に偏る。
・選挙サイクルが短いため、政治家は即時の人気取りを優先し、教育や食料問題など長期的な課題を後回しにしがち。
・市民の合意形成に時間がかかり、緊急時の迅速な対応が難しい。特に多様な意見が対立する場合、停滞が生じる。
などなど。
最初の政治家の話で言えば、権力者や支配層が意図的に国民の政治的知識や批判的思考能力を抑制し、無知や従順な状態を維持・強化する政策や戦略(愚民化政策)を行ってきた結果かもしれません。
つまり、民主主義は、市民が権力者から勝ち得た最大の権利のように語る方も多いと思いますが、このような危うさも知った上で、市民一人一人が政治に関心を持ち、知識を磨き、そして行動しなければならない意外と大変な権利なのです。
そして日本は民主主義。
一部の人の利権のための偏った政治が行われないようにするためにも、あなたの意思を示してください。
必ず選挙に行きましょう!