【人口減少によって生じる課題】

私たちの暮らす日本は未曾有の人口減少の中にあり、今後私たちの生活に長期的かつ多岐に渡り影響がおよぶと推察することができます。私たちは、人口減少により来たるべき未来に備え、地域社会のあり方や政策・施策を検討していく必要があります。

総務省が発表した日本の人口推移では、2021年には12500万人いた人口は、2060年には9200万人へ。さらに、それ以降も人口は下がり続けると予測されています。

また、総人口における高齢者の割合は、2021年では29%でしたが2060年には38%に上昇。

高齢人口(65歳以上)を支える生産年齢人口(15歳〜64歳)の割合は、2021年では2.1ですが2060年には1.4となります。つまり、生産年齢の一人当たりが支える高齢者の割合は増えていき、現行の社会制度では生産年齢人口に大きな負担がのしかかることになります。

では、少子高齢化の進展および生産年齢人口の減少により、どうのような課題が生じるのでしょうか。

このような以下のようなことが考えられます。

⚫︎税収の減少

⚫︎財政危機

⚫︎労働力不足、後継者不足(業種による労働者の偏り)

⚫︎医療・介護費の増大など社会保障制度の給付と負担のバランスの崩壊

⚫︎自治体による社会保障サービスの格差の拡大、社会保障サービスの低下

⚫︎基礎的自治体の担い手の減少

⚫︎国内需要の減少による経済規模の縮小、企業の倒産、失業者の増大

など

このように様々な社会的・経済的な課題が深刻化することとなります。

人口減少の課題は国レベルだけのものではなく、住む自治体により受けることのできる社会保障サービスに格差があるなど、私たちの生活に直結した課題であると認識しなければなりません。

また、このような厳しい時代の中で、私たちは「100歳時代」といわれる長い人生を、いかに有意義に過ごすかということも、大変重要な課題です。

人口が大きく減少する中で、経済社会水準の維持を図るには、以下のような対策が考えられると思います。

⚫︎3世代(子供・両親・祖父母)が近隣に住む地域社会の整備

・祖父母にも積極的に子育てに参加してもらい、子育ての負担の軽減や分担を行うことで、新に子供を望める環境をつくる

・子供の成長の中で、多くの大人たちの価値観に触れることにより、子供の自己肯定感や多様な考え方を許容する力を育む

・家族が近くにいることで、高齢者の健康寿命を心身ともに伸ばす

・老老介護など高齢者の孤立を防ぐ

・高齢者の生きがいを見つけることのできる環境

⚫︎年齢や障害の有無に関係なく、誰もが仕事に就くことのできる環境の整備

・今まで働きたくてもなかなか働くことができなかった高齢者や障害者を労働力として雇用する

・年齢や障害の有無に関係なく、仕事に就くことが出来る環境を整えることで、税収を上げ社会保障サービスの種類や質の持続性を高める

・経済的困窮者の減少

・年齢層や障害による問題の共有を行い、より働きやすい環境づくりに反映させる

⚫︎限られた労働力でより多くの付加価値を生み出しす環境の整備

DX(デジタル・トランスフォーメーション)

⚫︎子供たちの郷土愛を育む

・地域社会を自分事として捉え、将来、郷土を守り発展を担う子供たちを育てる

⚫︎スマートシティおよびコンパクトシティの実現

・ライフラインなどの整備・維持・管理が行いやすい環境

・自治体の合併

国難と言われる、人口減少及び少子高齢化社会がもたらす未来をしっかり見すえ、年齢や障害の有無に関わらず、全ての人が社会参加出来る環境整え備えることが、これからの時代に求められている社会のかたちだと私は思います。

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